コラム
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「この汚部屋から一秒でも早く脱出したいけど、どんなに頑張っても片付けられない」。そんな悩みを抱えて落ち込んでいませんか?うまく整理できないのは、実は片付けのプロセスを正しく踏んでいないから。
ポイントさえ押さえれば、簡単にうまくいくようになります。この記事では、片付けが苦手な人がその原因を正しく知り、確実に片付けができるようになるためのステップと、上手に片付けができるようになるコツをお伝えします。
目次
片づけがうまくいかない原因とは
片付けがうまくいかないという背景には、必ず何かの原因が潜んでいます。次の点に心当たりがないかどうか、確認してみましょう。
衝動買いが多く、持ち物が多い
限られたスペースに物があふれて収納のキャパシティを超えると、いくら部屋の中を整理したとしても、見た目にどうしても乱雑なイメージを受けてしまいます。
衝動買いの癖はありませんか?買い物をする際には、本当に欲しい物、必要な物だけを揃えようと心に決めておくだけで、部屋に置く持ち物はかなり減ってくるはずです。
後回しにしてしまう性格
物事を何でも「いつかやろう、後でやろう」と後回しにしがちな性格の人は、片付けも苦手な傾向にあります。
使った後で「今じゃなくてもいいか」と片付けを先延ばしにすればするほど、片付けられない物は部屋にたまる一方です。使ったらすぐに片付けるという習慣を持つ人の部屋は、いつもスッキリとしています。
多忙で時間がない
きれいにしたいけれど時間がない、というケースは仕事や家事育児に忙しい人に多く見られます。この場合は片付けがうまくいかないのではなく、片付けにかける時間の余裕がないことに原因があるので、自分以外の誰かにお願いする、という方法も考えられます。
たとえばご家族。家族にはどうも頼みにくいというのであれば、プロのハウスキーパーなどに頼むということも選択肢の一つになるでしょう。
精神的なストレス・病気
片付けられない原因には、時間のなさや性格の問題のほかに、精神的なストレスや心の病が潜んでいるというケースがあります。
仕事や家事が忙しすぎたり人間関係がうまくいかなかったりすることで、精神的に大きなストレスを受けている場合は、気が付かないうちに活動力が低下するものです。
またストレス状態が悪化してうつ病などの症状を引き起こしている場合も同様に、「気持ちが辛くて、片付けに対してやる気が出ない」といった状況に陥っていることが懸念されます。心当たりがある人は早めに専門医に相談することをお勧めします。
片付けのおすすめステップ
しっかりとステップを踏めば片付けがうまくいきます。次にご紹介するのは、無理なく簡単に片付けを進めるための方法の一つです。参考にしてみてください。
STEP1 1部屋を区画ごとに分ける
部屋全体を一気に片付けようとすると、広すぎてやる前から気持ちが萎えてしまうものです。膨大な作業量にやる気をなくしたということにならないためにも、スモールステップで成功体験を重ねていくことが大切です。
そのためにはまず1部屋を区画ごとに分けて、小さなスペースに集中して作業する環境を整えます。
STEP2 その区画のすべての物を出す
区画を分けたら、その中にある物すべてをスペースの外に出しましょう。手に取ることができる物はもちろんのこと、場合によっては収納ケースや物入れなど普段は動かすことのない物も例外なく移動させるようにしましょう。
STEP3 必要なものとお気に入りの物は残し、それ以外は処分する
全ての物を移動させたら、一つひとつについて、それが自分にとって今後本当に必要となる物なのか、はたまたどうしても捨てることのできないお気に入りの物なのか、じっくりと吟味して選択します。
そのうえでどうしても必要だと思う物だけを残し、それ以外は思い切って処分に回しましょう。
STEP4 残った物の定位置を決める
STEP3までの工程で、その区画の中に必要な物だけが残りました。最後にその一つひとつについて、専用の置き場を決めていきます。
定位置を決めるのは、それ以外の物が入り込む余地をなくしていくためです。適当に置いていたのでは時間がたつにつれていつの間にかまた不用品が放置されていきます。
「このスペースはこれの定位置」と決めてしまうことによって、不用品の居場所をなくすことができるのです。
片付けが上手になるコツ
ステップさえうまく踏んでいけば、片付けを上手に行うことはそれほど難しいことではありません。大切なのはいつも片付いている状態に保つこと。
次の通りに習慣化していけば、いつもスッキリと気持ちよく片付いた中で生活していくことができますよ。
一度に全部やろうとせずに習慣化する
せっかく片付けた部屋も、時間がたてば少なからず乱雑になってしまいます。散らかったと気づいたら、すぐに片付けることは必要ですが、一度に全部やろうとすると、どうしても作業を負担に感じてしまいがちです。
しかし、散らかっていても散らかっていなくても、片付けること自体を習慣化すれば、無理なくスッキリとした状態を維持していくことができます。
物を買ったら何かを捨てる
部屋を常に片付いた状態にしておくためには、物を増やさないことが第一です。そのためには新しい物を買ったら、増えた分だけ不要な物を処分していくという習慣をつけていくことが必要です。
片づけをする時間を決める
部屋を常にスッキリとした状態に保つには、片付けの習慣化が欠かせません。確実に習慣化する最も良い方法は、時間を決めて実行することです。
たとえば日曜日の朝10時には、散らかっていても散らかっていなくても片付けをする時間を取る、などと決めていれば、それが習慣となり、無理なく常に片付いた状態にしておくことができるようになるのです。
習慣化することが片付け上手になるためのポイント
部屋の中がいつも散らかっているという人は、なぜ片付けられないのか、まずその原因を探ることが必要です。原因を確かめたうえで一つひとつステップを踏んでいけば、確実に片付けられるようになります。
さらに時間を決めるなどして片付けを習慣化することで、作業の負担感を感じることなく、常にスッキリとした生活環境を手に入れることができるようになるのです。